9月2日(大分県佐伯市→宮崎県宮崎市)

 朝、起きたら小雨になっていたもののまだ降り続いていた。シュラフとマットを片づけ佐伯駅に向かった。昨日佐伯駅の立ち食いそばコーナーでごまだれうどんなる食べ物を見つけたのだが、食べなかったのでもしやっていたら食べようと思ったのだ。七時過ぎだったが立ち食いそばコーナーはすでに開いていたので朝食に食べてみた。ごまがふんだんに使われてるたれは普段しょうゆだしに慣れている舌には違和感を感じる物があったが新鮮でなかなかおいしかった。

 朝食を食べ終わるとちょうど雨がやんでいたので走り出した。佐伯の市街地を抜け国道10号線を走った。走り出して一時間もしないうちに雨が降り出したが気にならないくらいだったので走り続けた。国道10号線は東九州を縦断している幹線国道のはずだが・・・佐伯から離れるに連れて山間に入り車の台数も極めて少なく雨も降っていたためかなり心細い。雨が次第に本降りになったので、国道のすぐ脇にあった日豊本線の重岡駅で休憩した。木造の駅舎にひとけはなく薄暗かった。雨足は劣る様子を見せずちょっとイライラしながら駅舎の中で待っていると駅の前に車が一台止まっておじさんが一人降りてきて話かけられた。おじさんは長距離の移動中で、休憩のために駅に寄ったそうだが以前は自転車で旅をしたこともあるそうで、旅の話やこの先の道の状況などを教えて貰ったりした。最後にジュースまでいただいた。おじさんが去ったあと、いつまでも雨がやむのを待っていても出発出来そうにないので、小降りになったのを見計らって出発した。何個かトンネルを抜け大分−宮崎県境を越えると全体的に下りで雨もやんでずっと走りやすくなった。

 宮崎県に入って最初の道の駅「北川はゆま」で休憩していると、60才くらいのおじさんに声をかけられたので少し話をしてまた出発した。道の駅を出て5分も走らないうちに後ろから追い抜いて来た車の窓から女の人が顔を出し声をかけられた。よく見るとさっき道の駅で話したおじさんの車のようで、女の人はその奥さんだろう。走りながらペットボトルのお茶を渡してくれたので受け取りお礼を言うと、「頑張って!」と言われ車は走り去っていった。今日はよく飲み物をいただく日だがとても嬉しかった。

 やがて延岡市が近づきだんだん家並みが集まってきた、延岡は「イヒ」のCMで有名な旭●成の町で宮崎県北部の中心部と言えそうだ。それだけに国道10号線も今までの閑散とした山間の道から一気に幹線道路になった。長崎ちゃんぽんのチェーン店で昼食を食べた。味は可もなく不可もなくといった感じ・・・長崎ちゃんぽん自体ほんど食べたことないのだが・・・きっと本場のお店のはもっとおいしいだろうと思いたい。

 一時期やんでた雨がまた降り出した。この様子なら今日の夜も雨になりそうなので出来れば野宿は避けたい、しかしこの近くで安く泊まれるとこといえばわかる範囲では宮崎市内のユースホテルくらいしか知らないので必然的に宮崎のユースホテルまで走ることにした。延岡市内でユースに電話予約をかけたときは14時くらいだったが、延岡から宮崎は100キロもないのでそんなに遅くなることもないだろう・・・。

 雨は夜が近づくとともに激しくなったが雨の中をびしょびしょになりながら走りきりユースホテルにについたのは夜9時くらいだった。ついたらすぐにお風呂に入れて貰った。

本日の走行距離162.4キロ 宗谷岬からの距離2540.1キロ