8月24日(石川県金沢市→滋賀県近江町)

 台風は一昼夜で過ぎ去ったものの、二日間アパートでだらだら過ごしてしまい出発を延ばしてしまった。

 気合いを入れ直して先を急ごうと思うが、アパートを出たのは10時過ぎだった。金沢市内を通り過ぎ国道8号線に出る。8号線は新潟から京都を結ぶ幹線国道で金沢近郊は整備されて比較的走りやすい。しかし福井県の武生市までは走ったことがあるのでしばらくは消化区間という感じでだらだらと走る。石川県と福井県の間の小さなな峠を越えて福井市内でお昼ご飯を食べた時には3時前だった。

 福井市から20キロ足らずの武生市からは8号線を離れ国道365号線に入った。前に武生市までは8号線を走った事があると書いたが、武生まで自転車で走ったときは敦賀まで走ろうと思っていたが武生まで行ったのに先に車で行った愛幕鴎卓史氏に武生〜敦賀の8号線はトンネルが多く危険なので走らない方がいいと言われ武生から電車で敦賀に向かったため武生までしか走ったことがないのだった。そのため8号線は通らずに365号線を通って見ることにした。365号線はしばらくは市街地だけ歩道がある2車線の一般的な田舎国道という感じだった。南条町を過ぎ今庄町の市街地までは北陸自動車道や北陸本線に沿って通じているがどちらとも見えなくなってしばらくすると一車線でところどころ2車線になっているという道になってしまい坂も急になりさらにしばらく行くと急な坂がつづら折りになっている道が続いていた。しかも道の狭さの割には大型トラックの往来がかなり多い上に次第に暗くなってきた。それまでウォークマンを聴きながら走っていたのだが、車の音が聞こえないと危険そうなのでウォークマンを聴くのをやめてせっせと坂を登った。

福井−滋賀県境
 やがて福井と滋賀県の県境に到達した。県境にはつぶれたらしい寂れきったリゾートホテルのような建物がありかなり寂しかったのですぐに先へ進んだ。そこからはずっと下り坂で一車線の区間もあるものの整備されていて飛ばすことが出来た。下っていくと北陸自動車道が見えてきた。自転車でこの道を走れるとかなり楽なのにとちょっと悔しい気がするが宿命とあきらめるしかない。

 また8号線と合流したらたらと走っていくと長浜市に到着したので銭湯に行った。寝床を求めすぐ近くの近江町の道の駅「近江母の郷」に寄ってみた。屋外に休憩所がありちょうどいいベンチがあったのでそこで寝ることにし準備をしていると、地元のおっちゃんがやってきた。なんかしゃべり方がホモっぽいなーと思っているといきなり下ネタを振ってきたのでちょっと身の危険を感じた。しかし5分ほどしゃべって去っていったので事なきをえた?そのあとすぐ寝たが暴走族がうるさくてちょっと怖かった。

本日の走行距離183.1キロ 宗谷岬からの距離1750.3キロ